明日から書く。

□ 図書館グーゴルプレックス □

第四章 プロローグ

 災厄は起きた。
 事前に人々がこれを察知し、出来る限りの予防策を講じていたにもかかわらず。
 最高の知性と技術を持ったスタッフたち、優れた洞察力と判断力、実行力をあわせ持つリーダーが、考えられる限り最高の、見方によれば行き過ぎとも思えるほどの予防措置を施した……だが、災厄は起きた。
 これは仕方の無いことである。
「事故が起きる可能性があれば、事故は起きる」
 これは経験則に違いないが、宇宙の真理と言っても良いのだ。
 グーゴルプレックス図書館のような超巨大施設においてさえ、この法則は適用される。例外は無い。
 さらに付け加えるなら、もうひとつ。
「事故の規模は、関係者の数に比例する」
 グーゴルプレックス図書館は施設自体も巨大だったが、さらに十三万千七十一の宇宙と行き来できるようになっていた。
 この宇宙たちをグーゴルプレックス図書館の一部と見なすならば、先ほどの法則により、事故の規模は自動的にグーゴルプレックス図書館だけでなく、十万超の宇宙すべてを飲み込んでしまうほど大きいものになるはずである。
 これは仮説ではなく、実際に危ないところだったのだ。
 災厄は実際に起きたのである。
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Date:2014/05/04
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Thema:オリジナル小説
Janre:小説・文学

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