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□ 涼宮ハルヒの憂鬱VSドクター・フー □

生きていたカサンドラ

「きみは本当に、カサンドラ・オブライエン・ドット・デルタ・セブンティーンなのか?」
「そう、最後の人類」
 ドクターが狼狽しながら長門(?)に問いただすと、髪をかきあげながら答える。
 待てよ、カサンドラ? またしてもどっかで聞いたような。
「きみは死んだはずだ。なんでここに居る?」
「わたしだってそんなこと知らないわよ。死んだと思ってたのに、気がついたらなんか小汚い小部屋に居たの。それで」
 言いながら、腰のあたりをなでさする。
「近くにちょうど若い娘が居たから身体を借りただけ。わたしも混乱してるのよ?」
 その割にずいぶんと楽しそうだがな。
 ドクターが長門(?)に詰め寄り、指を突きつける。
「すぐその身体から出ろ。脳はとてもデリケートな器官なんだ、なにか間違いがあったらどうする!」
 長門(?)が肩をすくめて目を丸くした。
 おお、そんな欧米チックな顔も出来るのか長門は。もうこうなると赤の他人だな。
「どこに行けばいいのよ? もうわたしの身体は無いんだし、浮遊意識だけでこんな原始時代に放り込まれたら、身体を借りるしか手がないじゃないの。緊急避難が成立するわ」
「どこでもいいから出るんだ!」
 ドクターが怒鳴ると、長門(?)はやれやれと額に手を置いた。
「そう吼えないでよ。わかった、出て行くってば。でもその前にこれ撃たせて?」
 マシンガンを嬉々として振り回す長門(?)、ってこっち向けんな危ねえ!
 ドクターがしばらく苦い顔で考えたあと、深いため息をつく。
「わかった、好きにしろ。でもその代わり、それを撃ったらすぐ部室に戻って彼女を解放するんだ。有希には地球の未来がかかった大事な仕事がある」
「あら優しいじゃない? 昔ならとっくに無理やり追い出されてるところだわ」
「勘違いはするな。きみがここに来てしまった原因は僕だ。だからきみの意思も最低限は尊重する」
「ありがとドクター」
「早く撃て」
「はーいはい」
 ドクターをからかいつつ、よいしょ、とマシンガンを構える長門(?)。
 どうやらドクターの知り合いがどういうわけだか長門に憑依しちまったらしい。
 まあ、こんなことはドクターの周りじゃ日常茶飯事なんだろうね。
 つまり、あれは見た目は長門だが中身はカサンドラなのか。長門カサンドラ……略して「長サンドラ」とでも呼ぶことにするか。
 とまあ、ぼんやりとそんなことを考えていると、
 パパパパパパン! パパパ、パパパパ!
 突然、真横からの爆音が耳を貫いた。いだだだっ、鼓膜が痛てえっ!
 俺があわてて人差し指を耳につっこむ間も、長サンドラはしかめっ面と笑顔の中間みたいな表情で、ものすごく楽しげにぶっ放し続けていた。
 それにしても、マシンガンがやけにサマになってやがるな。
 ていうか、昔どっかでこんな映像を見たような気がする。セーラー服でマシンガン。
 撃ち終わると、長サンドラは身体を駆け巡る悦楽の信号に陶酔しきった表情で、
「カ・イ・カ・ン」
 とつぶやいた。
 いやいや、予想出来たけど言っちゃダメだろ。ぼやかす感じにしないと。
「よし……よし。バラバラの粉々だ。これなら大丈夫だろう」
 ドクターがパソコンの完全破壊を確認し、長サンドラに近づく。
「よし、じゃあ部室に行くぞ」
「そうね、行きましょうか」
 長サンドラが、ぐい、と素早くマシンガンをドクターと俺に向ける。
 ドクターが、そして俺が固まる。
「なんのマネだ」
「気が変わったの。わたしだけ先に行ってるわ、ドクター」
 まだ笑顔のままだが、笑ってるのは口元だけだ。
「ふざけるな。一緒に」
 パパン!
 ドクターの足元で小さな爆発が起きる。床にひび割れを作った程度だったが、効果のほどは十分だった。俺にとっては十分すぎるくらいだ。
「あら、間違えて指に力が入っちゃった」
 説明的なセリフを吐くと、再び、マシンガンがこちらを向く。心臓の高さだ。
 ドス黒い凶器が、絶対に飛び込めない距離を置いて心臓を狙っている。
 なんであんなやつに、マシンガンなんて持たせたんだ!
 遅すぎる後悔に俺がさいなまれていると、
「それじゃ」
 と言った途端に長サンドラが後ろに飛び。
 ドアの無い入り口を抜け、大音響と共に廊下の窓ガラスをぶち破って、そのまま破片をまとって落下した。
 俺は呆然とそれを見守っていた。確かに長門の運動能力なら可能だろうし、着地してもカスリ傷ひとつ無いだろうが。
「くそっ、追うぞ!」
 ドクターの怒号に、意識が戻る。すでにドクターはパソコン室を飛び出していた。
 だがさすがに飛び降りは出来ないので、割れた窓から下を確認すると、階段に向かって廊下を走っていった。
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Date:2014/05/14
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